ジュース9

2021-06-30 06:25
通常市況
NYマーケットダイジェスト・29日 株高・金利低下・円高
Fx-Wave
(29日終値)
ドル・円相場:1ドル=110.53円(前営業日比▲0.10円)

ユーロ・円相場:1ユーロ=131.48円(▲0.48円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1897ドル(▲0.0028ドル)

ナスダック総合株価指数:14528ダウ工業株30種平均:34292.29ドル(△9.02ドル).34(△27.83)

10年物米国債利回り:1.47%(▲0.01%)

WTI原油先物8月限:1バレル=72.98ドル(△0.07ドル)
金先物8月限:1トロイオンス=1763.6ドル(▲17.1ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)         <発表値>   <前回発表値>
4月米住宅価格指数(前月比)     1.8%      1.6%・改
4月米ケース・シラー住宅価格指数
前年比                14.9%     13.4%・改
6月米消費者信頼感指数         127.3      120.0・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は小幅ながら4日続落。金や銅など貴金属相場が総崩れとなる中、欧州序盤からのドル高の流れが継続。米長期金利の指標である米10年債利回りが1.50%台まで上昇したこともドル買いを促し、21時30分過ぎに一時110.73円付近まで値を上げた。
 ただ、日本時間夕刻に付けた日通し高値110.76円を上抜けることは出来なかった。月末・四半期末が近づく中、ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに向けた円買いのフローが観測されると一時110.43円と日通し安値を更新した。米長期金利が低下に転じたことも相場の重し。もっとも、一目均衡表転換線が位置する110.42円がサポートとして意識されると下げ渋っている。
 なお、4月米ケース・シラー住宅価格指数や6月米消費者信頼感指数など、米景気回復を示唆する経済指標の発表が相次いだものの、相場の反応は限られた。市場では「週末の6月米雇用統計をにらんで様子見ムードも強く、商いは低調だった」との声が聞かれた。

・ユーロドルは続落。金属価格の下落を背景に、対資源国通貨中心にドル高が進むとユーロに対してもドル買いが先行。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出て22時過ぎに一時1.1878ドルと日通し安値を付けた。ただ、米長期金利が低下に転じると買い戻しが優勢に。0時30分過ぎには一時1.1912ドル付近まで下げ幅を縮める場面があった。

・ユーロ円は4日続落。月末・四半期末が近づく中、NY市場に入ると円買いが目立つ展開となった。23時30分前に一時131.28円と日通し安値を付けた。その後の戻りも131.63円付近にとどまった。

 ユーロ円以外のクロス円もさえない展開。ポンド円は一時152.62円、豪ドル円は83.00円、NZドル円は77.16円、カナダドル円は89.11円、南アフリカランド円は7.69円まで値を下げる場面があった。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小反発。4月米ケース・シラー住宅価格指数や6月米消費者信頼感指数など、米景気回復を示唆する経済指標の発表を受けて買いが優勢となった。指数は一時180ドル超上げた。ただ、5月に付けた史上最高値に接近する中、利益確定の売りも出たため上値は重かった。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は続伸し、史上最高値で取引を終えた。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。

・米国債券相場で長期ゾーンは小幅続伸。良好な米経済指標などを受けて売りが先行したものの、月末・四半期末を控えて機関投資家による保有債券の残存年限を長期化するための買いが入ると持ち直した。

・原油先物相場は小反発。昨日はコロナのデルタ株の感染が拡大していることも嫌気され、4日ぶりに反落したが、エネルギー需要見通しへの期待感は強く、下値の堅い動きとなっている。米エネルギー情報局(EIA)の週間統計で原油在庫の減少が見込まれていることも、相場の支えとなった。

・金先物相場は3日ぶり反落。米長期金利の上昇に伴いドル高・ユーロ安が進み、ドル建ての金は割高感から売りに押された。週末に米雇用統計の発表を控え、米金融緩和策の早期縮小への警戒感も金の売りを後押し、一時約2カ月半ぶりの安値水準となる1750.1ドルまで下落した。



2021-06-30 06:15
指標予定
30日のイベントスケジュール(時間は日本時間)
Fx-Wave
<国内>
○08:50 ◎ 5月鉱工業生産速報(予想:前月比▲2.4%/前年比27.0%)
○14:00 ◇ 5月新設住宅着工戸数(予想:前年比8.3%)
○14:00 ◇ 6月消費動向調査(消費者態度指数 一般世帯、予想:35.0)
○19:00 ◇ 外国為替平衡操作の実施状況(介入実績)

<海外>
○10:00 ◎ 6月中国製造業購買担当者景気指数(PMI、予想:50.8)

○15:00 ☆ 1−3月期英国内総生産(GDP)改定値(予想:前期比▲1.5%/前年比▲6.1%)
○15:00 ◇ 1−3月期英経常収支(予想:132.5億ポンドの赤字)


○15:00 ◇ 5月南アフリカマネーサプライM3(予想:前年比2.78%)

○15:45 ◇ 5月仏卸売物価指数(PPI)
○15:45 ◇ 5月仏消費支出(予想:前月比7.5%)
○15:45 ◇ 6月仏CPI速報値(予想:前月比0.2%/前年比1.5%)

○16:00 ◇ 6月スイスKOF景気先行指数(予想:144.7)
○16:00 ◇ 5月トルコ貿易収支(予想:41.0億ドルの赤字)
○16:55 ◎ 6月独雇用統計(予想:失業率5.9%/失業者数変化▲2.0万人)

○17:00 ◎ パネッタ欧州中央銀行(ECB)専務理事、講演
○18:00 ☆ 6月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)速報値(予想:前年比1.9%)
○18:00 ☆ 6月ユーロ圏HICPコア速報値(予想:前年比0.9%)


○20:00 ◎ ホールデン英中銀金融政策委員会(MPC)委員、講演

○20:00 ◇ MBA住宅ローン申請指数

○21:00 ◎ 5月南アフリカ貿易収支(予想:465億ランドの黒字)

○21:00 ◎ ボスティック米アトランタ連銀総裁、講演
○21:15 ☆ 6月ADP全米雇用報告(予想:60.0万人)

○21:30 ☆ 4月カナダGDP(予想:前月比▲0.8%/前年比19.1%)
○21:30 ◇ 5月カナダ鉱工業製品価格(予想:前月比3.1%)
○21:30 ◇ 5月カナダ原料価格指数(予想:前月比2.0%)


○22:45 ◎ 6月米シカゴ購買部協会景気指数(予想:70.0)
○23:00 ◎ 5月米住宅販売保留指数(仮契約住宅販売指数、予想:前月比▲0.8%/前年比5.2%)
○23:30 ◇ EIA週間在庫統計


○1日01:00 ◎ 5月ロシア失業率(予想:5.2%)

○1日02:00 ◎ バーキン米リッチモンド連銀総裁、講演

※「予想」は特に記載のない限り市場予想平均を表す。▲はマイナス。
※重要度、高は☆、中は◎、低◇とする。




経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<30日・水>
08:15 ロウ豪中銀総裁、パネル討論会に参加[シドニー]
(ワクチン期待などで先行き景気に前向き見通しが見られると、豪ドルの支援材料に)

08:50 日5月鉱工業生産[速報]
(半導体不足や供給制約といった悪材料の影響度合い焦点)

10:00 NZ6月ANZ企業景況感[確報]
(商品相場の底堅さや金利低下効果、内外での感染抑制、住宅活況などが押し上げ要因に)

10:00 中国6月製造業/非製造業PMI
(不動産引き締め策や物価上昇、半導体不足、米欧からの包囲網強化などが悪材料に)

15:00 英1-3月期GDP統計[確報]
15:00 英1-3月期経常収支

(1-3月はワクチン普及や経済制限の緩和などが支援材料)

15:00 英1-3月期総合事業投資[確報]
15:00 南ア5月マネーサプライ
21:00 南ア5月貿易収支
(南アフリカ・ランドは戻り売り圧力の強まりと、下値固めからの再上昇をにらむ)

16:00 トルコ5月貿易収支
(トルコ・リラは根強い戻り売り圧力と、下値切り上がりや押し目買い需要の度合いにらむ)

16:55 独6月雇用統計
(ワクチン普及期待や感染者の急増ペース鈍化、経済制限の緩和などが支援。物価上昇は悪材料)

18:00 ユーロ圏6月消費者物価指数[速報]
(資源相場の上昇や供給制約、半導体などの品不足、前年急落の反動などが物価の押し上げ要因)

20:00 ホールデン英中銀委員、金融政策について講演
(先行き緩和縮小や利上げに前向き姿勢ならポンドを支援)

21:15 米6月ADP雇用統計
(先行指標の週間失業保険申請件数は、4月以降の改善減少ペースが鈍化してきた)

21:30 加5月鉱工業製品価格
21:30 加5月原料価格指数

(資源相場の上昇や供給制約、半導体などの品不足、前年急落の反動などが物価の押し上げ要因)

22:45 米6月シカゴ購買部協会景気指数
(ワクチンの進展と経済制限の緩和、雇用復調が支援材料。物価上昇や緩和見直し懸念は悪材料)

23:00 米5月中古住宅販売成約指数
(建材や住宅価格の上昇、関連業界の人手不足、金利上昇警戒などが悪材料)

23:30 EIA週間石油在庫統計
(ワクチン接種拡大や活動再開、夏季の資源需要などが、在庫抑制と原油相場の下支え要因に)

米下院金融委員会小委員会、暗号資産に関する公聴会
(規制強化の意見が見られると、暗号資産の下落とリスク回避の材料にも)

OPECプラス共同閣僚監視委員会
(原油高を受けた減産規模の縮小焦点。小幅な増産なら原油高持続。大幅増産なら原油安に)



ニュースは、ブロードネットさんを見ています。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
宜しければクイックしてね。


にほんブログ村 為替ブログ FX スキャルピング派へ
にほんブログ村