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2021-06-11 06:04
通常市況
ニューヨーク外国為替市場概況・10日 ドル円、3日ぶり反落
Fx-Wave
 10日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3営業日ぶりに反落
終値は109.33円と前営業日NY終値(109.63円)と比べて30銭程度のドル安水準だった。
5月米消費者物価指数(CPI)が予想を上回ったことが分かると円売り・ドル買いが先行し、22時30分過ぎに一時109.80円と日通し高値を付けたものの、一目均衡表転換線109.76円近辺がレジスタンスとして意識されると失速した。
一時は1.53%台まで上昇した米10年債利回りが低下に転じ、1.43%台と約3カ月ぶりの低水準を付けたことも相場の重しとなり、5時30分前には109.31円と日通し安値を付けている。

 なお、米CPIの結果については「FRBがテーパリングを急ぐほどではないと受け止められた」「FRBは来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)で考えを変えることはないだろう」との声が聞かれた。

 ユーロドルは小反落。終値は1.2170ドルと前営業日NY終値(1.2180ドル)と比べて0.0010ドル程度のユーロ安水準だった。予想を上回る米インフレ指標やラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁のタカ派的な発言を受けて売りと買いが交錯し、方向感に乏しい展開となった。22時前に一時1.2195ドルと日通し高値を付けたものの、すぐに失速し22時30分前には1.2144ドルと日通し安値を付けた。ただ、そのあとは再びユーロ買い・ドル売りが進み1.2190ドル付近まで持ち直した。
 なお、ECBはこの日開いた定例理事会で、パンデミック緊急購入プログラム(PEPP)の規模を市場予想通り現行水準に維持することを決定。また、景気判断を従来から強めた一方、「現時点で縮小すれば借り入れコストの上昇につながり、景気回復が頓挫する恐れがある」と指摘した。

 ユーロ円は3日ぶりに反落。終値は133.10円と前営業日NY終値(133.53円)と比べて43銭程度のユーロ安水準。22時前には133.76円と日通し高値を付けたものの、買い一巡後は徐々に上値を切り下げ、5時前には一時133.04円と本日安値を付けた。ドル円につれた動きとなった。

本日の参考レンジ
ドル円:109.31円 - 109.80円
ユーロドル:1.2144ドル - 1.2195ドル
ユーロ円:133.04円 - 133.76円



2021-06-11 06:15
指標予定
11日のイベントスケジュール(時間は日本時間)
Fx-Wave
<国内>
○08:50 ◇ 4−6月期法人企業景気予測調査(予想:大企業全産業▲5.5/大企業製造業なし)

<海外>
○15:00 ◇ 5月独卸売物価指数(WPI)

○15:00 ☆ 4月英国内総生産(GDP、予想:前月比2.2%)
○15:00 ◎ 4月英鉱工業生産指数(予想:前月比1.2%/前年比30.5%)
     ◎    製造業生産高(予想:前月比1.5%)
○15:00 ◇ 4月英商品貿易収支/英貿易収支(予想:121.0億ポンドの赤字/25億ポンドの赤字)

○16:00 ◇ 4月トルコ鉱工業生産(予想:前月比▲0.5%)

○17:00 ◎ ホルツマン・オーストリア中銀総裁、講演

○17:30 ◎ ベイリー英中銀(BOE)総裁、カンリフBOE副総裁、ラムスデンBOE副総裁、スナク英財務相、国際決済銀行(BIS)主催のイベントに参加

○19:30 ◎ ロシア中銀、政策金利発表(予想:5.50%に引き上げ)

○20:00 ◇ 4月メキシコ鉱工業生産(季調済、予想:前月比0.3%)

○21:00 ◎ 4月インド鉱工業生産(予想:前年同月比120.0%)

○21:30 ◇ 1−3月期カナダ設備稼働率(予想:80.6%)

○23:00 ◎ 6月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値、予想:84.0)
○先進7カ国(G7)首脳会議(英コーンウォール地方カービスベイ、13日まで)



経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

 

11日・金>

07:30 NZ5月ビジネスPMI

NZ中銀は景気回復に自信を強めつつあり、先行きの利上げの地ならしに着手)

08:50 日1-3月期法人企業景気予測調査

1-3月は感染再増加と緊急事態制限の再発動、半導体不足などが悪材料に)

15:00 4月鉱工業生産

15:00 英4月建設支出

(ワクチン接種拡大や感染者の抑制、都市閉鎖の解除方向などが支援)
15:00 4月商品貿易収支

EU離脱の後遺症やポンド高などが輸出の打撃要因に)

16:00 トルコ4月鉱工業生産

(トルコ・リラは下げ止まりからの下値固めを経た自律反発と、根強い下押し圧力をにらむ)

21:30 加1-3月期設備稼働率

NZ中銀は景気回復に自信を強めつつあり、先行きの利上げの地ならしに着手)

23:00 6月ミシガン大学消費者信頼感指数[速報]

(ワクチンの進展と経済制限の緩和、雇用復調が支援材料。物価上昇や金利上昇は悪材料)

7首脳会議[13日まで、英コーンウォール]

(中国やロシアとの緊張対立が強まるとリスク回避の材料にも)

 


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