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2021-05-28 06:04
通常市況
ニューヨーク外国為替市場概況・27日 ドル円、3日続伸
Fx-Wave
 27日のニューヨーク外国為替市場でドル円は3日続伸。
終値は109.81円と前営業日NY終値(109.15円)と比べて66銭程度のドル高水準だった。
「バイデン大統領は2022会計年度(21年10月−22年9月)の予算教書で、6兆ドルの歳出を求める計画」との一部報道をきっかけに円売り・ドル買いが優勢になった。
米長期金利の指標である米10年債利回りが1.62%台まで上昇したことも相場の支援材料となり、1時30分前に一時109.92円と4月9日以来の高値を付けた。
市場では「ロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだ円売りのフローが観測された」との声も聞かれた。
 ただ、米7年債入札後に米長期金利が上昇幅を縮めるとドル買いの勢いは後退。4月9日の高値109.96円や節目の110.00円を前に利食い売りなども出て、一時109.76円付近まで伸び悩む場面があった。

 ユーロ円は反発。
終値は133.91円と前営業日NY終値(133.08円)と比べて83銭程度のユーロ高水準。
米国株相場の上昇を背景に投資家のリスク志向が改善すると円売り・ユーロ買いが優勢となり、3時前に一時134.06円と2018年2月以来の高値を更新した。


 ポンドは全面高。ブリハ英金融政策委員会(MPC)委員が「景気回復が予想以上に進めば、2022年の早い時期に利上げが実施される可能性がある」との見解を示したことで、全般ポンド買いが優勢となった。ポンド円は一時156.08円と18年2月以来の高値を付けたほか、ポンドドルは一時1.4219ドルまで値を上げた。また、ユーロポンドは一時0.8582ポンドまで下落した。

 ユーロドルは小反発。終値は1.2195ドルと前営業日NY終値(1.2192ドル)と比べて0.0003ドル程度のユーロ高水準だった。ユーロ円の上昇につれた買いが入った半面、米金利上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出たため、終日方向感に乏しい展開が続いた。

本日の参考レンジ
ドル円:109.04円 - 109.92円
ユーロドル:1.2175ドル - 1.2215ドル
ユーロ円:132.93円 - 134.06円



2021-05-28 06:15
指標予定
28日のイベントスケジュール(時間は日本時間)
Fx-Wave
<国内>
○08:30 ◎ 4月完全失業率(予想:2.7%)
○08:30 ◎ 4月有効求人倍率(予想:1.10倍)
○08:30 ◎ 5月東京都区部消費者物価指数(CPI 生鮮食料品除く総合、予想:前年比▲0.2%)

<海外>
○15:00 ◇ 4月独輸入物価指数(予想:前月比1.1%/前年比10.0%)

○15:45 ◎ 1−3月期仏国内総生産(GDP)改定値(予想:前期比0.4%)
○15:45 ◇ 5月仏消費者物価指数(CPI)速報値(予想:前月比0.3%/前年比1.4%)
○15:45 ◇ 4月仏卸売物価指数(PPI)
○15:45 ◇ 4月仏消費支出(予想:前月比▲4.0%)

○16:00 ◇ 5月スイスKOF景気先行指数(予想:136.0)

○16:00 ◇ 4月トルコ貿易収支(予想:31億ドルの赤字)

○16:00 ◎ ビルロワ仏中銀総裁、発言

○16:30 ◎ 1−3月期スウェーデンGDP(予想:前期比1.1%)
○17:00 ◇ 5月ノルウェー失業率(予想:3.5%)

○18:00 ◎ 5月ユーロ圏経済信頼感指数(予想:112.1)
○18:00 ◎ 5月ユーロ圏消費者信頼感指数(確定値、予想:▲5.1)

○21:30 ◎ 4月米個人消費支出(PCE、予想:前月比0.5%)
     ◎ 4月米個人所得(予想:前月比▲14.1%)
     ☆ 4月米PCEデフレーター(予想:前年比3.5%)
     ☆ 4月米PCEコアデフレーター(予想:前月比0.6%/前年比2.9%)

○22:45 ◎ 5月米シカゴ購買部協会景気指数(予想:68.0)
○23:00 ◎ 5月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値、予想:83.0)

○先進7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議(オンライン)



経済指標・イベント解説(時間は全て日本時間。予定・未定を含む)

<28日・金>
08:30 東京区部5月消費者物価指数
(物価下落が一服なら、実質金利を押し下げで円高抑制にも)

16:00 トルコ4月貿易収支
16:00 トルコ5月経済信頼感
(トルコ・リラは下げ止まりからの下値固めを経た反発と、根強い下押し圧力をにらむ)

16:00 ヴィルロワ・ド・ガロー仏中銀総裁、イベントで講演
(6月以降にかけて、緩和縮小に前向き姿勢が示されるとユーロを支援)

18:00 ユーロ圏5月消費者信頼感[確報]
18:00 ユーロ圏5月鉱工業信頼感

(ワクチン普及期待や感染者の急増ペース鈍化、経済制限の緩和、財政出動期待などが下支え)

21:30 米4月個人所得/個人支出

(金利上昇や給付金要因の一服、供給制約による中古車などの価格上昇が悪材料)

21:30 米4月PCEデフレーター
(前年急低下の反動や供給制約、資源高などが物価の押し上げ要因に)

22:45 米5月シカゴ購買部協会景気指数
23:00 米5月ミシガン大学消費者信頼感指数[確報]

(追経済対策やワクチンの進展期待、雇用復調が支援材料。金利上昇や変異種の懸念は悪材料)

時間未定
バイデン米大統領、2022年度予算教書発表
(増税などの財源問題が警戒されると、米株安とリスク回避の円高、対円以外でのドル高要因にも)

G7財務相・中央銀行総裁会議[オンライン]
(各国中銀の金融緩和縮小に慎重要請があると、円高要因にも。不況克服での結束確認はリスク選好)


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