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2021.5.10   GBPJPY H 4


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2021-05-08 03:50
見通し
週間為替展望(ポンド/加ドル)−ポンド、スコットランド議会選に注目
Fx-Wave
◆ポンド、スコットランド議会選の結果に注目
◆北アイルランド問題、5月中旬の英回答期限と関連報道にも注目
◆加ドルは底堅いか、BOCの緩和縮小期待と原油高が支え
(為替情報部・金 星)

予想レンジ
ポンド円 149.00-155.00円
加ドル円 87.00-91.00円

5月10日週の展望
 ポンドはスコットランド議会選の結果に注目。投票の締め切りは6日の英国時間22時であり、従来は即日開票されていたが、今回はコロナ対策として開票作業は翌7日朝から行われる。コロナ感染予防による開票作業の遅れで、結果が判明するのは8、9日になるか、もっと遅れる可能性もある。

 スコットランド議会選では、英国からの独立を主張するスコットランド民族党(SNP)が、単独で過半数の議席を確保できるかどうかが焦点となっており、予想は過半数前後で拮抗している。独立派が勝利すれば、独立を問う住民投票実施への圧力が高まるのは必至だ。もっとも、実効性のある住民投票を実施するには、英政府の承認が欠かせない。国際法上、独立が認められるためには英国政府がそれを認める必要があり、スコットランド議会選はジョンソン政権にとって大きな政治イベントである。

 イングランド銀行(BOE)の金融政策委員会(MPC)は金融政策の据え置きを決定した。ホールデン委員が8750億ポンドから8250億ポンドへの資産購入規模縮小を主張した。一部では資産購入規模の縮小に対する思惑も浮上していたが、物価目標の持続的な達成や経済全体の余剰生産能力が解消されるまで金融引き締めは行わないと強調した。

 議会会期の始まりにあたる11日には女王の施政方針演説が予定されている。同演説は与党の施政方針を示すものであり、その内容も注目される。また、英領北アイルランドの国境問題を巡り、欧州連合(EU)が英国の離脱協定違反について法的手続きに入った問題で、英国の回答期限を5月中旬まで伸ばしており、その動きにも注目したい。英国が返答しなかった場合、最終的にはEUが制裁金を科したり、関税が引き上げられたりする恐れがある。

 加ドルは底堅い動きも、伸びは緩やかか。
4月のカナダ中銀(BOC)の金融政策会合後、加ドルは堅調地合いを維持している。BOCが4月の会合で資産買い入れ額の縮小を決定し、利上げ時期に関する見通しを従来の2023年から2022年後半に前倒した。他の主要中銀に先立ち、金融政策の正常化に動いたことが、加ドルの支えとなっている。足もとでは加経済指標が良好な結果になるなど、国内景気の持ち直しが続いており、BOCの金融緩和縮小の方針を後押している。


 また、ワクチン接種進展や各国の経済対策による世界経済の回復期待は根強く、エネルギー需要への期待感も支えに原油相場の堅調な動きが続くと見込まれ、原油価格の上昇は引き続き加ドルのサポートになりそうだ。ただ、最近の加ドル高に調整が入る可能性もあり、伸びは緩やかになりそうだ。

5月3日週の回顧
 ポンドは底堅い動き。ポンドドルは1.39ドルを挟んで上下し、ポンド円はリスク選好の円売りを支えに152円台まで切り返した。BOE政策会合で、ホールデン氏が資産買い入れ額の縮小を主張したことで、ポンドに買いが入る場面もあった。加ドルはしっかり。BOCの緩和縮小期待や原油高を支えに、ドル/加ドルは2017年9月以来の加ドル高となる1.22加ドル前半まで下落し、加ドル円は89円前半まで上昇した。(了)


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