2020-02-27 08:00
見通し
東京為替見通し=ドル円、日本株売り(円売り)とリスク回避の円買いの攻防か
Fx-Wave
 26日のニューヨーク外国為替市場で

ドル円は、欧州市場序盤の安値110.13円から110.70円まで反発した。
ユーロドルは1.0909ドルから1.0855ドルまで軟調推移。
ポンドドルは英国と欧州連合(EU)の貿易交渉への懸念から1.2900ドルまで軟調に推移した。


 本日の東京市場のドル円は、日本株売りの円売りとニューヨーク株下落によるリスク回避の円買いの攻防が予想される。

 本日8時30分からトランプ米大統領が新型コロナウイルスの感染拡大を阻止する取り組みについて国民に説明することで要注目か。

 ドル円のテクニカル分析では、112.23円と112.19円でリバーサル、毛抜き天井を形成し、3手連続陰線(三羽烏)で反落したものの、攻防の分岐点である110.29円や一目・基準線110.27円で下げ渋り、底値圏での孕み線で引けている。



 ダウ平均は前日比▲123.77ドルの26957.59ドル、シカゴ日経平均先物は前日大阪比▲125円の22205円で引けている。

 新型コロナウイルス「COVID-19」に関しては、テドロス世界保健機関(WHO)事務局長は、五大陸での感染拡大を受けて、「深く懸念しているが、新型ウイルスは引き続き抑制されており、パンデミック(世界的な大流行)ではない」と述べている。
しかし、米食品医薬品局(FDA)のピーター・マークス生物製剤評価研究センター所長は「どう見てもパンデミックの瀬戸際にあると言っていいだろう」と警告している。
 市場の「炭鉱のカナリア」であるカタストロフィー債は、パンデミックに突入しつつある、との警鐘を鳴らし始めている。

 そして、先週、米系ヘッジファンド勢が日本売り(日本株売り・円売り)をして逃避したニューヨーク株式市場もリスク回避の売りに襲われ、米国債市場への「質への逃避」が起きており、米10年債利回りは史上最低利回り1.2988%まで低下した。

 NYダウは、2020年1月17日に29373.62ドル、斜行三角形で2月12日に29568.57ドルまで高値を更新したものの、相対力指数(RSI)が72.61から62.66へ高値更新出来なかったことで、逆行現象(ダイバージェンス)が示現し、ダブル・トップの可能性を示唆した。

 そして、2月21日の安値28899.70ドルから2月24日の始値・高値28402.93ドルにかけてギャップ(窓)を空けて、ネック・ライン28169.53ドルを下抜けたことで、調整局面入りを示唆した。

今後の注目ポイントは、10%の「調整相場(26611.71ドル)」で留まるのか、それとも「弱気相場」入りとなる20%超の下落(23654.86ドル)となるのかを見極めることになる。

 相場格言「落ちてくるナイフはつかむな」にも関わらず、押し目買いの好機とみて買いが入っているものの、昨日は200日移動平均線27235.12ドルを割り込んで安値26890.97ドルまで続落して26957.59ドルで引けており、▲10%の「調整相場(26611.71ドル)」に迫っている。


USDJPY
2020.2.27 USDJPY



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