2020-02-22 04:33
見通し
週間為替展望(ポンド/加ドル)-ポンド、押し目買い・戻り売りで
Fx-Wave
ポンド、当面は押し目買い・戻り売りスタンスが継続か
ポンド、通商協議の難航見込みが引き続き上値を圧迫
加ドル、10-12月期GDPに注目
(為替情報部・金 星)

予想レンジ
ポンド円 139.00-146.00円
加ドル円 81.50-85.50円

2月24日週の展望

 英国は1月末に欧州連合(EU)離脱を実現したが、3月からは通商協定を控えている。
足もとのポンドは方向感に欠ける動きが続いている。
基本的には押し目買い・戻り売りスタンスが維持されそうだ。

 押し目買いの手がかりとして、まずジョンソン首相が自分の方針を曲げて結局は「移行期間」の延長に踏み切るとの憶測が強いことが挙げられる。
ジョンソン首相が「移行期間の延期をしない」との方針を変更して6月に「移行期間の延期」をEUに要請しても、与党・保守党が英議会で過半数を示しており、同氏の政治生命に影響を与える可能性は少なさそうだ。

 最近の英経済指標がイングランド銀行(BOE)による利下げ思惑を強める内容となっていないことも、ポンドの下支えとなる。
今週発表された19年10-12月の就業者数は再び増加し、失業率は3.8%と1975年1月以来の低水準にとどまるなど、労働市場の堅調さを示す内容となった。

一方、賃金の減少傾向は続いており、10-12月の賃金(除賞与)は前年比+3.2%と2018年第3四半期以来の弱い伸びとなった。1月消費者物価指数(CPI)は前年比+1.8%と市場予想を上回り、6カ月ぶりの高い水準となった。
生産者物価指数(PPI)も前年比+2.1%と昨年4月以降で最大の上昇を記録した。
 戻り売りの大きな材料となっているのは、引き続き2020年末までの移行期間内での通商協議の合意には懐疑的な見方が多いことだ。
通常、通商協議の妥結に数年はかかる。
ジョンソン首相は英国だけでなくEUにも悪影響が及ぶ通商交渉の決裂リスクをちらつかせる瀬戸際戦術によって、EUから譲歩を引き出そうとしているが、離脱交渉で譲歩したEUが通商交渉では強気姿勢を示す可能性が高く、交渉は難航が必至。「合意なき離脱」に匹敵する規模の混乱が通商協議で生じる可能性が残っており、ポンドの上値は重いだろう。

 加ドルはカナダ中銀(BOC)の今後の金融政策を巡り不透明感が強く、足もとでは動きづらい相場展開が続きそうだ。
BOCは利下げに踏み切る可能性を示唆しているが、最近の加経済指標は利下げ思惑を強める内容とはなっていない。
7日に発表された1月雇用指標が良好な結果となり、19日に発表された1月CPIは前年比+2.4%と前月と市場予想を上回った。
ただ、BOCが景気判断の際に最も重視するCPIコア・共通値は+1.8%と市場予想を下回った。
また、新型肺炎の経済への影響が危惧されることから、BOCの政策運営を見極めるのはまだ早く、当面は加ドルに方向感は出にくいか。
来週は10-12月期国内総生産(GDP)に注目。



2月17日週の回顧
 ポンドドルはドル全般が強い動きとなる中、通商協議への警戒感が重しとなり、1.30ドル半ばを高値に1.28ドル半ばまで下落するなど上値が重く、ドル/加ドルは1.32加ドル台で小動き。英・加両国の1月CPIへの反応は一時的で、方向感にはつながっていない。
対円では、ドル円の急騰を背景に、ポンド円が144円半ば、加ドル円が84円半ばまで上昇した。(了)
GBPJPY
2020.2.24 GBPJPY
CADJPY
2020.2.24 CADJPY


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