2020-02-07 08:00
見通し
東替京為見通し=ドル円、110円台のドル売りオーダーとの攻防
Fx-Wave
 6日のニューヨーク外国為替市場でドル円は、
新型肺炎の治療薬開発が前進しているとの観測や中国が対米追加関税の一部を引き下げると発表したことで110.00円まで続伸した。ユーロドルは欧州時間に発表された12月独製造業新規受注が予想を大幅に下回ったことから、ユーロ圏の景気減速懸念が強まり1.0965ドルまで下落した。ポンドは英国と欧州連合(EU)の自由貿易協定(FTA)交渉が難航し、合意がないまま12月末に移行期間切れを迎えるとの懸念から1.2921ドルまで下落した。

 本日の東京市場のドル円は、
ニューヨーク市場での堅調地合いを受けて続伸が予想されるが、本日の米1月雇用統計を控えて、110.00円のオプションや110円台に控えているドル売りオーダーをこなせるか否かに注目する展開となる。

 ドル円の110.00円には本日のNYカットオプションが控えており、上値を抑制する要因となり、110.10円から110.60円にかけても本邦輸出企業からのドル売りオーダーが断続的に控えており、本日の米1月雇用統計を控えての110円台のドル売りオーダーとの攻防に要注目となる。

 米1月雇用統計では、非農業部門雇用者数の予想は、前月比+16.0万人(最小:+12.0万人・最大:+20.0万人)で、12月の+14.5万人からの増加が見込まれている。

 ドル円のテクニカル分析での攻防の分岐点は、昨年のダブル・トップ(112.14円・112.40円)を形成して下放れした時の窓(111.05円・110.96円)となっている。


 米中通商協議「第1段階」合意は、2月14日から発効されるが、米国側は対中制裁関税第4弾(約1200億ドル)の税率を15%から7.5%へ引き下げ、中国側も対米懲罰関税第4弾(約750億ドル)の税率を半分(10%は5%、5%は2.5%へ)引き下げた。

そして、天災に関する条項「自然災害やその他の予測不可能なイベントが発生し、合意で規定された責務を期限内に履行できない場合、相互に協議することとする」により、中国側が新型コロナウイルスにより一部確約の柔軟性を要請した場合、パーデュー米農務長官は、「中国が米農産品の購入増に向けて努力しているのに、経済が悪化した場合は、われわれは理解を示す必要があるのではないか」と述べている。


           【米国】      【中国】
第1弾(2018年7月6日):340億ドル(25%) 340億ドル(25%)
第2弾(2018年8月23日):160億ドル(25%) 160億ドル(25%)
第3弾(2018年9月24日):2000億ドル(25%) 600億ドル(25%)
第4弾(2019年9月1日):1200億ドル(※15%⇒7.5%)750億ドル(※10〜5%⇒5〜2.5%)

USDJPY
2020.2.7 USDJPY


GBPCAD
2020.2.7 GBPCAD

2020.2.6 GBPCAD SELL


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